結婚はしない方がいい?独身でいるメリットとデメリットを解説
【記事公開日】2023/3/27
【最終更新日】2024/4/24
目次
近年では、結婚に対してネガティブなイメージを持つ人や、パートナーがいても結婚しない人が増えています。
実際に結婚すると縛られることも多くなりますし、結婚しなくても幸せな生活を送る人はたくさんいます。
しかし、独身でいることにはメリットだけでなくデメリットがあることも確かです。また「結婚をして良かった」という既婚者もたくさんいます。
そこで本記事では、
・未婚率が上昇している背景
・独身でいるメリットやデメリット
・既婚者に聞いた「結婚をして良かった」と思う理由
これらについて解説していきます。
「結婚はしない方がいいって本当?」「結婚した方がいいのか、独身でいるべきか悩んでいる」という人は、ぜひ参考にしてくださいね。
未婚率の上昇
日本では「生涯未婚率」(=50歳までに一度も結婚したことがない人の割合)が、以下のように年々増加しています。
1970年 男性…1.70% 女性…3.33%
1980年 男性…2.60% 女性…4.45%
1990年 男性…5.57% 女性…4.33%
2000年 男性…12.57% 女性…5.82%
2010年 男性…20.14% 女性…10.61%
2015年 男性…23.37% 女性…14.06%
※参考:表6-23 性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920~2015年|-人口統計資料集(2021)-
特に2000年からの生涯未婚率は急激に増加しており、2015年までの15年間では2倍近くになっていることが分かります。
そのため今後もますます、生涯独身の人が増えると予想されるでしょう。
結婚をしたくないという人が増えた背景
では、なぜ独身の人や「結婚をしたくない」という人が増えているのでしょうか。
ここでは、「結婚をしたくない」という人が増えた主な背景や理由を紹介します。
結婚する必要性を感じない
結婚をしたくない理由として、「そもそも結婚する必要性を感じない」という人が多いようです。
というのも、近年ではインターネットなどの娯楽や、一人で楽しめる趣味が増えてきているため
「一人でいても十分楽しい」
「パートナーがいなくても孤独を感じない」
という人が少なくありません。
また、コンビニやデリバリーサービス、さらに家事代行サービスが普及していることから、誰かに頼らずとも「料理などの家事を十分にまかなえる」というのも理由の一つでしょう。
将来への見通しの不安
終身雇用制度の崩壊や派遣社員の増加、実質賃金の低下などの社会的背景によって、「結婚したくてもできない」という人も増えています。
特に男性の場合、収入が少ないと「家族を養っていく自信がない」という人も少なくありません。
近年では女性の社会進出や男女平等の思想によって、共働き世帯や専業主夫が増えているものの、まだまだ「家計を支えるのは男性」「男性は定年まで働き続けるもの」という考えは根強いです。
また、女性は出産や育児といった局面で、長期的に仕事を休まざるを得なくなることがあります。
その場合、どうしても男性の収入が主な柱となるため、経済力に自信がない男性は結婚を前向きに考えにくくなってしまうのでしょう。
自由を失いたくないと思う人が多くなってきた
結婚すると、独身でいるよりも時間やお金など縛られることが増えるもの。
そのため、「自由さや気楽さを失いたくない」という理由から結婚したくないと考える人は多いようです。
近年では、このように男女ともにライフスタイルを重視する人が増えているため、今後もますます「結婚よりも自由」と考える人が多くなると予想されます。
独身のメリットとデメリット
ここでは、独身でいるメリット・デメリットをそれぞれ紹介します。
「結婚したくない」と考えている人も、今一度独身のメリットだけでなくデメリットも知っておきましょう。
独身のメリット
独身でいる主なメリットは次の通りです。
・自分のために生きられる
・収入はすべて自分の自由に使える
・恋愛や交友関係に制約がない
それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。
自分のために生きられる
独身でいることの大きなメリットとして「自分のために生きられる」ということが挙げられます。
結婚すると、家事や育児のために多くの時間を費やすことになるため、自分のためだけに生きることが難しくなります。もし一家を支える立場になった場合は、家族を扶養する責任も生まれるでしょう。
また、女性の場合は妊娠や出産、育児などでキャリアアップを諦めざるを得なくなることもあるかもしれません。
その点独身の場合は、仕事や趣味など自分の好きなことに全力投球できます。
ほかにも住む場所や行動なども自由に決められますし、自分のこと以外で責任を取る必要もなく、独身ならではの自由な生き方が可能です。
収入はすべて自分の自由に使える
独身でいる場合、自分の収入はすべて自分の自由に使えます。というのも結婚すると、どうしても自由に使えるお金は減ってしまうもの。
夫婦によって家計管理の方法はさまざまですが、例えば「夫はお小遣い制で、妻が生活費を管理」という場合、夫が自由に使えるお金はかなり制約されることになるでしょう。
特に子供が産まれた場合は子育てにも費用がかかることになり、自由に使えるお金はますます少なくなってしまいます。
その点独身であれば、自分で稼いだお金は自分の自由に使えるので、趣味や好きなことにも没頭しやすいでしょう。
恋愛や交友関係に制約がない
独身であれば、友人との交流や異性との交際が自由にできます。
そのため「交友関係を縛られたくない」「常に恋愛をしていたい」という人にとっては、大きなメリットでしょう。
また、異性に限らず友人や両親たちとの関係性を保ちやすいのも、独身ならではのメリットです。
というのも、結婚して家庭を持つと、友人や自分の両親などと疎遠になりがちです。
家事や育児、仕事などで忙しいと交友関係が狭くなってしまうもの。それまで仲が良かった友人であっても会う時間が少なくなってしまうことも。
しかし独身であれば自由に時間が使えるため、友人や両親たちとも交流しやすいでしょう。
独身のデメリット
一方で、独身でいるデメリットは次の通りです。
・孤独を感じやすい
・老後の不安を感じやすい
・周囲の目が気になることも
それぞれのデメリットについて、詳しく解説していきます。
孤独を感じやすい
独身でいるということは、それだけ一人でいる時間が多いということ。そのため定期的に孤独感に襲われることがあるかもしれません。
特に周りの友人たちがほとんど結婚している場合、家族や子供と一緒にいる様子を見て寂しくなってしまうこともあるでしょう。
それまで仲が良かった友人であっても、家庭の有無などによって話が合わなかったり、会う時間が減って疎遠になるのはよくあることです。
そのため独身を貫くのであれば、ある程度の孤独感は覚悟しておく必要があります。
老後の不安を感じやすい
若いうちは実感しにくいかもしれませんが、独身でいると、老後の不安を感じやすくなります。
というのも年齢を重ねると、体の自由がきかなくなったり病気になったりと、健康面での心配ごとが増えていきます。また、体調を崩したときに看病してくれる家族がいないのは心細いものです。
さらに、独身のまま定年し老後を迎えたとき、直面するのがお金の問題でしょう。
というのも、老後に独身者は既婚者よりもお金がかかります。万が一病気になったときや介護が必要になった場合、一緒に生活を支えてくれる結婚相手や子供がいないので、お金を払って誰かに頼まなければいけません。
独身の場合、介護を頼むにも家事を外注するのにも、そして施設に入るとしても、全て自分の貯蓄と収入でまかなう必要があります。
そのため独身でいる場合、老後にお金がかかることを押さえておき、万が一を想定して人生設計をするのがおすすめです。
周囲の目が気になることも
結婚するのが当たり前であった昔と比べて、今は結婚しない人も増えてきています。
とはいえ、いまだに「結婚するのが普通」という価値観は根強く残っています。
そのためずっと独身でいると、家族や親戚、友人などから「なんで結婚しないの?」と不思議がられたり、「ずっと独身でいるなんて変わった人」というレッテルを貼られてしまったりすることも。
もちろん「他人からどう思われようと構わない」という人であれば問題はありませんが、他人の目が気になってしまうタイプの人だと、独身でいるのはつらいことかもしれません。
既婚者に聞いた、結婚をして良かったと思う理由
結婚に対してネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、結婚は決して悪いことばかりではありません。
結婚には、独身では得られない喜びやメリットがあるのもまた事実です。
そこで、ここでは既婚者に聞いた「結婚をして良かったと思う理由」を3つ紹介します。
日々がより楽しくなった
結婚するということは、好きな人と毎日一緒にいられるということなので「日々がより楽しくなった」と感じる人が多いようです。
何気ない日常でも、好きな人と一緒であれば楽しいもの。また、良いことや嬉しいことがあったときに、ともに喜びを分かち合えます。
このような幸福感を感じられるのは、結婚の大きな魅力と言えるでしょう。
いざというときの安心感
結婚することで「何かあったときに支えてくれるパートナーがいる」という安心感が得られます。
困ったときに相談できたり、体調が悪いときに世話をしてくれる相手がいるというだけで、心の支えになります。
特に年齢を重ねて老いたときに、独身だと心細いものです。その点結婚していれば、お互いに協力し合ったり励まし合ったりできるので、何かと心強いでしょう。
経済的に楽になった
近年では共働きの夫婦が増えているため、結婚したことで「経済的に楽になった」と感じる人も多いようです。
夫婦で働いていれば単純に収入が2倍になるため、生活費などを折半できます。
また、夫婦のどちらかが病気などで収入を得られなくなった場合に、もう一人の収入でまかなえるというメリットもあります。
このように、経済的なリスクを分散できるのも「結婚して良かった」と思える理由の一つでしょう。
まとめ
「結婚はしない方がいい」と考える人や、結婚に対してネガティブなイメージを持つ人は増えていますが、結婚によって得られるものがたくさんあるのも事実です。
そのため、固定観念や思い込みにとらわれすぎず、今一度「自分は結婚したいのか・したくないのか」をじっくり考えてみることをおすすめします。
もちろん結婚しないことも選択肢の一つなので、自分にとってベストな道を焦らず決めてくださいね。