女性が35歳を過ぎたら結婚は不可能と言われる理由と結婚するための対策
【記事公開日】2024/4/6
【最終更新日】2024/4/6
目次
いわゆる「昭和生まれ」が全員35歳を超え、30代を迎えた平成世代も増えました。昭和末期から平成初期に生まれた年代であれば、気がつけば30代を折り返し、結婚について考えることも多くなってきたのではないでしょうか。
そのなかでよく言われる「35歳を過ぎてからの結婚は厳しい」という言説。これは、本当なのでしょうか?
今回は女性が35歳を過ぎたら結婚は不可能と言われる理由と、結婚するための対策について解説します。
女性35歳を過ぎたら結婚は不可能と言われる理由
なぜ、35歳を超えると結婚が難しいと言われるようになったのでしょうか。これは5つの理由が考えられます。
35歳を過ぎた女性が結婚できる確率
まず、統計の面から、35歳以上の結婚が不可能と言われるようになった理由を見ていきます。
2020年の国勢調査では、年齢を5歳おきに区切った際に「有配偶」(既婚)が「独身」を上回るのが女性で30〜34歳とされています。(男性は35〜39歳) つまり、女性の過半数は34歳までに結婚します。
あわせて、35歳を超えてから、未婚率の低下ペースは減少することもわかっています。おおよその計算ですが、20代後半が34歳までに結婚する確率に比べ、35歳を超えてから結婚する確率は、だいたい半分に減ります。
具体的には、25-29歳の未婚率71.2%に対し、30-34歳の未婚率は45.3%。未婚率は25.9ポイント減る計算です。
対して、35-39歳の未婚率は32.4%で、30-34歳からの減少幅は12.9ポイント。未婚率の減り方が半分、すなわち35歳を超えると結婚する確率も半分になることがわかります。
独身であることのメリットを実感している
不可能と言われる理由は、統計だけでなく、意識的な面もあるでしょう。
35歳まで何等かの理由で独身だった女性は、もともとシングル志向があり、結婚を急がない、あるいは結婚願望がない、あったとしてもマストではないと考える方が多いのではないでしょうか。
その心理は、35を過ぎ、自分のライフスタイルが確立した段階でより一層強くなりますよね。独身のメリットである時間やお金の自由がより強まり、結婚を意識しなくなるようになるのが、35歳辺りであると言えます。
結婚意欲が低下
また、自分の希望で結婚した友人知人が、子育てや夫婦仲でつらい思いをし始めるのもこの年代でしょう。
お金や時間面での不自由、家庭があることで仕事を辞められなかったり、逆に趣味を諦めたりという愚痴や不満を聞かされると、結婚に対する期待や希望が薄れていきますよね。
努力して結婚しても幸せになれないと感じることで、心理的に結婚は不可能だと感じてしまうこともありえます。
妊娠出産の諦め
子どもを持ちたくて婚活していた女性が、肉体的な理由で結婚を諦めるのも35歳ごろです。
35歳を過ぎてから妊娠・出産する場合、高齢出産と呼ばれます。高齢出産はまず妊娠が難しく、妊娠できたとしても母体への負担が大きく、難産、染色体異常など、出産時の母子にとってのデメリットが目立つようになります。
ただし、厚生労働省の令和4年(2022)人口動態統計を見ると、35歳以降〜44歳までの出生率は遅くとも2000年ごろから上昇しており、20代後半で出産する女性と30代後半で出産する女性の出生率は同じくらいになっています。35歳を過ぎたからといって、一概に出産できなくなるということではありません。
男性からも選ばれにくくなる
婚活をする男性側にも、子育てを希望する層がいます。子どもの欲しい男性は、女性側の妊娠・出産時のリスクが高まるという理由から、35歳を過ぎた女性を選ぶ可能性は低くなります。
IBJの調査では、婚活中の男性の82.7%が、子どもを希望しているということがわかっています。
結婚と子育てをセットで考える男性は案外多いため、不可能とまではいかなくとも、結婚の難易度は35歳を過ぎたあたりから高まっていきます。
結婚するためにできる対策を紹介
35歳を過ぎた女性がゼロから結婚するのは、若い世代と比べて難易度は高いでしょう。結婚するためには工夫が必要となります。
具体的なできる対策とは何でしょうか?今回は5つ紹介します。
結婚相談所など婚活サービスの利用
まずは婚活サービスの活用です。20代の頃に比べると、周囲の独身男性も減ってくるはず。結婚意欲の高い男性と出会うためには結婚相談所やマッチングアプリなど、出会いをもたらすサービスの活用はマストでしょう。特に、年代が上がるほど、デジタルよりもアナログなサービスが利用される傾向にあります。
友人や知人の紹介
人脈は婚活でも重要な役割を果たします。
国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した調査では、出会ったきっかけとして「友人・兄弟姉妹を通じて」を挙げた人の数は、学校での出会いに続き、2番目に多いきっかけであることがわかっています。割合も男性20.7%、女性21.5%と高い数値を示しています。
異性とのつながりが多い友人や知り合いはいませんか?接客業など、人とのつながりが多い仕事をしている友人などに聞いてみるのもいいかもしれませんね。友人や知人に幅広く結婚相手の紹介を依頼しておくことで、出会いが生まれる可能性があります。
結婚を焦らない
結婚相手を探すことは大切ですが、結婚したいからと焦るのは禁物。性格の不和や価値観の不一致などに目を瞑ったまま、出会った相手と結婚に進んでしまう場合があり、幸せが遠のく場合があります。性格や価値観の不一致は結婚後に大きいトラブルとなることも少なくありません。
離婚の原因をまとめた、裁判所の「司法統計年報(家事編) 第19表 婚姻関係事件数―申立ての動機別申立人別」の令和4(2022)年版では、男女で最も多い離婚の原因として「性格が合わない」という項目を男性の約54.9%、女性の約41.5%が挙げています。
結婚相手への条件はいろいろ考えられますが、自分の性格が合うかどうかという面は見落とさないようにしましょう。
年齢を気にしすぎない
年齢を気にして、どうせ自分なんて結婚は無理だ、良い相手となんて出会えない、と考えていると、出会いがあってもなぜかうまくいかないもの。逆に、ハツラツとした明るい女性は何歳になっても魅力的ですよね。
必要以上に年齢を気にして消極的にならず、気になる男性には自分からアプローチするなどの行動力を大切にしましょう。
若さを保つ
年齢を感じない30代を目指すという考え方もあります。運動や食生活に気を配ったり、最新のメイクを研究したり。また、若い世代の多いコミュニティに身を置くことで、自然と身も心も若くなっていくかもしれません。同年代のように受け入れてくれる20代中心のコミュニティを見つけて、自分も心を若く保ちましょう。
また、体力的な若さも大切です。妊娠・出産・子育てにはなにかと体力が必要になります。
結婚を希望する男性の多くが子どもを欲しがっていることを考えた場合、定期的な運動など、体を動かす習慣をつけるのは重要。年齢を気にしすぎるのではなく、年齢が気にならない自分になれるように、磨いてみてはどうでしょうか。
以下の記事でも、35歳女性が結婚するためのヒントを解説しています。
男性から見た35歳の独身女性のイメージと結婚するためのヒント5つ
まとめ
35歳を過ぎたからと言って、結婚が不可能というのはガセネタです。しかし30台前半よりも結婚が難しくなるのは事実。結婚願望があるなら、遅くなる前に、出会いを呼ぶこむための行動を起こしましょう。