2010年6月7日(月)

専業主婦で生き延びる?

コラム


「若い女性の間で、専業主婦志向が高まっている」

そんな調査結果が5月末に国立社会保障・人口問題研究所から発表されました。

「第4回全国家庭動向調査」(2008年7月調査実施)によると、
前回までの調査で減少し続けていた「夫は外で働き、妻は主婦業に専念するべき」という考えに賛成する既婚女性が、45%と3.9%増加し、特に29歳以下の若い世代では、47.9%と12.2%の大幅アップ。これは、60以上の57.2%に次ぐ高さです。

 

この調査、既婚女性に聞いているところがミソで、年齢だけでなく、

妻の就労形態によっても微妙に見解が違っています。

「専業主婦」の妻では、「妻は主婦業に専念すべき」という考える人が55%。
これは自分を肯定的に捉えるという意味でも頷ける数字です。
では働いている妻はどうか?というと、
「パート」妻では39.6%、「常勤」妻では33.3%がそう考えており、

前回調査よりパートで8ポイント、常勤では12ポイント増えています。

ということは、

「妻は主婦業に専念すべきなのに、あるいは専業主婦でいたいのに、経済的な理由などで不本意ながら仕事をしている」ってことなんでしょうか!?

まあ、そう考えるのも頷けないではありません。

「女性も仕事を持つべきだ」と考えて「常勤」で頑張って働いても職場はまだまだ男社会だし、不況のご時勢で職場環境も厳しい。

そんな妻たちのストレスに追い討ちをかけるのが、

夫たちの家事・育児への協力度の低さです。

同調査によると「常勤」妻の世帯で、妻が家事を100%担当しているケースは16.0%を占め、なんと夫の6人に1人はまったく家事を手伝っていません。
育児労働の80%を妻が負担している世帯もが70%に上ります。

 妻たちの「やってられないわ」というため息が聞こえてきそう。

 

なので、上の世代の苦戦を見ている女子大生たちの間でも、

「髪振り乱して仕事をするより、経済力のある男性と結婚して、専業主婦として余裕のある生活を送りたい」という傾向がみられるのだとか。

 

その傾向に水を注す気はないですが、

「今の経済状況下では、その夢の実現はなかなか困難かもしれませんよ」

とだけは言っておきたいですね。

大多数の女性が専業主婦でいられた時代って、実は高度成長期に一般化したものにすぎず、むしろマレな時代だったからです。

 

ちなみに、婚活している男性に「仕事をしていない女性」は不人気です。私の時代には「家事手伝い」の女性は「良家の子女」とモテたのでが、今は「社会性がないのかな?」「怠け者?」と思われて敬遠されがちです。
また、「仕事を辞めて家庭に入りたい」とあまり露骨に迫られると「自分の稼ぎでやっていけるかな?」引いてしまう男性も少なくありません。

専業主婦で生き延びる?作戦、やはり甘くない!?

(三沢)

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