どうする!?ファーストタッチ(後編) 意識と距離を詰めるのだ


前回は、なにゆえにファーストタッチが重要かということ、触れたいと思う気持ちはオカシクない、というお話をしました。 それを受けて、今回は「具体的に、どうやったら上手にファーストタッチをクリアできるのか」についてお話ししましょう。とうとう、お待ちかねの実践編です!

2つの障壁をクリアせよ!

 「触る」という行為には、常に2つの障壁が立ちはだかっています。それは「意識」の障壁と、「距離」の障壁です。  
男性側の「意識」の壁は、前回の恋愛塾を読んでいただくことで、かなり壊されたことと思います。最大の問題であった「嫌われたくない」という気持ちを整理できたはずですから。  
とすれば、お次は女性がナチュラルに持ち合わせている「意識」の壁を取り除いてあげましょう。  

催眠術師でもない限り、女性が自ら「触れられたい」と強く希望するなんてことは、不可能です。ですから、男性ができるアプローチとしては「接触行為が不自然じゃない、精神的な状況」を作ってあげることなのです。  
ここで応用したいのが、ボディランゲージです。 ボディランゲージとは、豊かな感情を身体で表現することです。身ぶり手ぶりで相手に伝えようとする姿勢は、楽しげですし、親しみやすい感じもします。  
それに、その延長線上にちょっとした接触があったとしても、不自然ではないという大きなメリットがあります。  

逆に、普段からボディランゲージを一切せず会話するときも直立不動、みたいな男性が、いきなり手を伸ばして触れてきたらどうでしょう? 女性は100%、身の危険を感じちゃうでしょう。触れるとか触れないとか、そういう以前の問題です。彼女の心は恐怖感に支配されてしまいます。  
会話の中にボディランゲージを織り込むことで、女性の中の「触れられることに対する意識」の障壁は、かなり低くなることでしょう。  

そしてもうひとつの障壁が、「距離」です。  
力一杯手を伸ばさないと触れることの出来ない距離にいては、もちろんファーストタッチなんて夢のまた夢、です。 触れることが可能で、かつ、自然な距離感を取ること。それが大事なのです。

距離感を意識して戦略を立てる?

では、どういうときに自然な距離感を作り出せるのでしょう?  
ここで、前編の「エスコート」を思い出してみましょう。  
距離のあるエスコートから始めて、それが自然と出来るようになれば、距離のないエスコートも自然にできるようになります。  
ドアを押さえてあげることが自然になれば、さりげなく背中に手を添えて送り出すこともできるでしょう。車道側を歩くことが自然に出来るようになれば、車が来たときに「危ないよ」と肩に手を添えることもできるでしょう。  
エスコートからの進化論については、多くの男性が納得してもらえることと思います。現在のステージからさらに進化して、例えば、信号待ちで青になった瞬間に腰に手を添えるとか、階段で手をさしのべるとか、少し高度な接触に発展することも可能です。  
また、人混みではぐれそうになったときなどのアクシデントのときこそ、チャンスです。ある程度、有無を言わさずに手を握ることができるタイミングを逃してはいけません。そして一度握ったら、しばらくは知らんぷりをしてそのままにしておきましょう。振りほどかれない限り、問題はありませんから(笑)。  

しかし、中には「もうちょっとロマンティックな状況の中でのファーストタッチを望む人もいるでしょう。できればお互いの「触れたい」「触れられたい」を正しく認識したうえで、ファーストタッチに至りたい、そう考える人もいるでしょう。  
そういう人たちのために、ここでは「コースの演出」を提案してみます。

コース選択こそカギ!

一般的なデートの誘い文句として、「映画」「食事」「お酒」という3つがあります。
これらのデートコースを、ファーストタッチを意識した上で考えてみましょう。  

「映画」には、単に共通の話題が生まれるといった効果以上のものがあります。それは「かなり近距離で長時間一緒にいる」という事実が生まれるということです。  
手を伸ばせば触れることの出来る距離で、長い時間を一緒に過ごすこと、それはある意味「精神的な既成事実」となります。一緒にいて不快ではなかった、という事実が、気持ちの距離感を縮めることにも通じるのです。  
ここで注意したいのは、調子に乗って手を握ったりしないことです。近い、暗い、と手を握りやすいシチュエーションではあるのですが、ここで握ってしまうと「触るために映画館に誘った」という形になってしまいます。ちょっとガツガツした印象を与えてしまう危険性が高いのです。  
ぐっと堪えるポイントです。  

「食事」は、一番デートに誘いやすいキーワードです。映画と違って趣味に狭められる危険性は少ないですし、お酒を飲めない人でもOK。第一、「食事にでも」のセリフは、とても正統的で、突飛なことが苦手な奥手陣営にとっても、抵抗が少ないでしょう。  
しかし残念ながら、食事をしているときの接触期待度はかなり低いものとなっています。  
初期の段階で女性を食事に誘うのですから、普通、きちんとテーブルのある店をセレクトします。つまり、2人の間には常にテーブルという障壁が座り込むことになるのです。よっぽどのことがない限り、テーブル越しに手を握ったりするシーンは生まれませんし、そんなことが出来るくらいなら誰も悩んだりしません。  
食事中はいったんファーストタッチのことは忘れて、楽しく会話をする(もちろんボディランゲージを交えて)ことに集中しましょう。  

そして「お酒」です。  
ここで強く提案したいのは、カウンターのあるバーを選ぶ、ということです。適度な暗さも重要ですが、それよりも何よりも、カウンターに座ったときの近い距離感が大事なのです。  
テーブル越しであれば面と向かえても、距離が近くなると気恥ずかしい、そう感じるなら正面を向いていても構いません。ただし、相手が話しかけてきたときや、相づちを打つときには、きちんと横を向く(相手のほうを向く)ことです。  
もし可能なら、お互いの椅子を斜め45度にして、2人の角度が90度になるようにして話が出来たら、これはもう、勝ったも同然です。もしかしたら、その状態になることだけで、膝が触れあってるかもしれません。触れないにせよ、触れても不思議ではない距離なのです。  

エスコートやボディランゲージで頑張って引き下げた障壁は、このときのためです。話の流れから「ちょっと待ってよ」「だからね」というようなタイミングで、軽く腕に触るくらいのことは、至極簡単になっているはずです。そして、それはとても自然に出来ているはずです。
 
いかがでしたか? ファーストタッチ、奥が深かったですか?  
きちんと考えれば、でも、決して難しいことじゃないんです。というよりも、男女の仲を進展させるためには、無くてはならないものなんです。  
臆せず、紳士に、ファーストタッチを実現してください。