男の嘘、女の嘘(前編) 嘘の下手な男、嘘の上手な女


性別が違うということ以上に、あまりにも考え方の違う男性と女性。 考え方が違うということは、もちろん、つく嘘のタイプも違うということ。  ここではそんな嘘の違いと、嘘にまつわる傾向と対策を考えてみましょう。

男の嘘は「ドラマチック」で失敗する

まずは、男性の嘘。 男性のつく嘘には、「大げさ」であるという共通項があります。
どうやら男性は嘘をつき始めるとうっかり話が大きくなってしまい、本格的に嘘くさくなってしまうのです。

例えば、飲み会と彼女とのデートがバッティングしてしまった場合、  
「その日、用事があるんだよ。せ、先輩に誘われててさ、どうしても断れないんだよね。 なんで断れないかっていうと、学生時代、すっっごく世話になった人でさ。 もう頭が上がらないっていうか、あの人がいなかったら今のオレがいないくらい、っていうか……」  

話をしている途中で、さらに信憑性を増そうとして余計な情報をどんどん積み上げ、結果的にとてつもなく怪しい雰囲気が立ちこめてしまいます。嘘というより、何だか出来の悪い言い訳になってしまうのです。
どうして男性は嘘が下手なのか、といえば、まず「嘘をつくことへの罪悪感」があります。嘘をつくことは「男らしくない」なんていう、古き良き時代の道徳観念がまだまだ根強いのです。  
そして「普段から嘘をつき馴れていない」ということも、もうひとつの大きな理由です。  
男性社会において、事前に予防線のように使う嘘は、あまり必要とされていません。何か失敗を犯したところで、正直に、潔く、きちんと頭を下げて謝ってしまえば、大体のことは許されるからです。しかしながら、謝るということは、男性たちの大事な、大事なメンツが潰れるわけですから、これはもう、かなりの大事なのです。  

ですから、男性の嘘を見抜きたいと思っている女性は、できる限り、何か怪しいことが起きた瞬間に、すかさず問いただすべきです。  
やんわりと、的確に。
例えばこのように・・・・・・  
「へぇ。そんな大事な先輩がいたんだぁ。  何で今まで話題にコレっぽっちも出てこなかったんだろう。
不思議ね?」  顔色が変われば、ビンゴ、です。

女の嘘は「ナチュラル」に成功する

一方の女性は、嘘に対するスタンスが男性とは正反対です。本能として、反射的に、とてつもなく自然に、嘘をつきます。  
本当のことを言って、少しでも面倒なことが起きそうだな」と感じたらすかさず嘘をつきます。 例えばこんな感じ・・・・・・  
「ごめんね、その日、大事な話があるってお母さんから言われてるの。ま、大したことないとは思うんだけどね。大げさな人だから、お母さんって」  

まず軽く「ごめんね」と謝って空気を柔らかくしてから、さらりと嘘をついています。  
具体性を出さず、しかも後日「お母さん、何の話だった?」と聞いたところで、「やっぱり大したこと無かったよー」と言い捨てられるような予防線のオプション付きです。
 
女性が嘘を上手につく理由は「対立することへの恐怖心」がその根底にあるようです。ケンカになって、殴り合って、ワハハハと笑いあって親友に……というのは、男性同士で(しかも少し昔のマンガの中で)のみ成立すること。  
女性社会では、一度対立するとなかなか関係の修復が難しいのです。それゆえにか、女性の職場での愚痴の大半は、女性同士の人間関係トラブル(除く上司のセクハラ)といわれています。  
なので、対立するくらいなら罪のない嘘を積み重ねて、場を丸く収めることが、女性社会では重要視されています。  
こうして嘘をつく技術に日々磨きをかけている女性ですから、そんな女性の嘘を見抜く力は、残念ながら男性にはありません。格が違います。  
直感力に劣る男性が太刀打ちするには、唯一、ロジカルな推論を駆使するしかありません。  
その場でズバリ嘘を見抜くなんてことは不可能なので、常に女性のコメントの論理性を検討しておくことにしましょう。何なら事実関係をメモして置いてもいいでしょう。  

ただしその際に忘れてはいけないのは、女性の嘘が「対立を避けるためのもの」であるという点です。  
あげたプレゼントを翌日には質屋で換金したくせに「無くしちゃったの」といいわけするとか、二股の不倫相手と一緒だったところに鉢合わせして「歳の離れた兄なの」と紹介するとか、どうにもこうにも男性が不利益をこうむるような嘘ではない限り、嘘だと分かっても深追いしない方がいいでしょう。  
よっぽどのときは、嘘を暴くより、別れた方が身のためですから。


男女の嘘の傾向、そして対策(?)について大ざっぱにお話しましたが、あくまでも嘘はつかないにこしたことはありません。  
しかし、どうにも嘘をついてしまうのが人間。  だとしたら、男性にとって許せない嘘は何か、女性にとって耐えられない嘘はどんなものか、それさえ分かればかなりのモテになれるのかもしれません……。  
ということで、次回は「男の嘘、女の嘘(後編)〜こんな嘘だけは耐えられない」です。 お楽しみに!