サクラ色の街に、黄砂がやってきた。
毎年、アジアの風に驚きながら、曇った都心の空を見上げているが、どうやら今年はキツイ。
愛車をみて、愕然。黒いボディーが、白浮きした水垢のようになっている。
地元のスタンドで見てもらったら、
「花粉と黄砂が混ざってますね。でも、となりの車はもっと大変ですよ・・・」
と顔で合図した。
見ると、営業車らしき白の車が、フロントガラスまでグレーになっていた。
軽く拭けばいいのに・・・。
松本家は、ずばり<クルマファミリー>だ。
以前に書いたかもしれないが、大学生の時、弟と新車のユーノスを取り合い、大げんかになった。
父親から「けんかするなら乗るな!」と叱られ2人とも乗車禁止に(笑)。
家族全員今でもクルマが大好きで、通勤も休日もクルマ。
伊豆や、軽井沢くらいまでの小旅行距離が一番楽しい。
そんなわたしが、これまでに好きになった人は、いずれも運転がうまかった。
なかでも「あの片山右京さんと共通の知人がいる!」というだけで、
わたしの恋愛温度が200%にはね上がったりしたこともあった。
運転テクニックからメカニズムまで、詳しくなければ男じゃない〜〜なんて偏っていた時期も。
そんなわたしが、今、結婚相手に求める条件の欄に書き込むとしたら、
「免許を持っている&ドライブが好き」だけで十分だ。
でもドライブから戻ったときに、2人の愛車の汚れをまったく気にしないような男はダメ。
たいせつなクルマへの気遣いは、女の愛し方と重なるはず!
そんなことを考えながら、わたしは黄砂を拭き取っていた。
大好きなボンネットに黒いつやが戻ったので、思わず笑顔になった